二十「理想からの脱却」

私の考えです。
今日は、六十項目の
二十「理想からの脱却」です。
あなたは何になりたいですか?どういうことをしたいですか?
そう問われたら自分の理想を話すかもしれませんね。自分には夢が
ある。その夢に向かって歩いている。それも理想に近いかもしれませんね。
想いえがく夢と理想って似ています。違いは、望むものと望まれるもの
ということです。望むものとは、自分の願いであり欲するものです。
望まれるものとは、こうあってほしい、ああなってもらいたいという
他者の思いです。
理想が自分の思いであり、想いえがく夢が他者の思いです。
なぜ想いえがく夢が他者の思いなのでしょう。答えは簡単です。
想いえがく夢とは、自分がなることを前提としていないからです。
他者がそうなっているのを見て自分もそうなりたいと思うものなのです。
他者の築き上げた思いを、自分も共感したいという思いが、想いえがく夢
です。
現実に実現不可能な夢は、本当の夢でしかありませんが、人は他者の思いに
同調したいという思いを持つものなのです。
では、自分の思いである理想とはどのようなものなのでしょう。それは
自分が進んでいく道を自分で決め、自分で実行しようという意欲的なもの
なのかもしれません。自分の思いなので、常に自分が主体であり、自分との
闘いでもあるのかもしれません。
自分の思いが生み出すのが理想です。その領域には他者は関係して
きません。
もし、あなたが持つ理想が強すぎる場合、捨て去る勇気も必要かも
しれません。理想に振り回され、本来の自分というものを見失うことが
あるかもしれません。そんなとき理想からの脱却を一度考え、新たな
ものを理想とするのもいいかもしれませんね。

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