一「日没とともに生きる」

私の考えです。
今日は、六十項目の
一「日没とともに生きる」です。
昔、この国では、日が昇るときに起き、日が沈む時に眠りに就く習慣がありました。
それは、光と言うエネルギーが大きく影響していたからです。
時が経ち、現代では、光というエネルギーは、日が沈んでもこの国を照らし、
夜でも明るい状態を保つことが出来ます。
それは、人々が光というエネルギーを欲し、有効に活用したいという願いが成した
技だともいえます。
夜という時間に活動してより多くのものを得、より多くのものを作りだそうとした
現れなのかもしれないです。
それが、間違っているとは決して思いません。しかし、人は、日の光に力を得、
日の光によって変化して行く生き物なのだということを、改めて認識しなければ
ならないときだと思います。
それは、どういうことかといいますと、人工的に作った光から受ける影響と、
自然の光から受ける影響は、違うものなのです。
この世界が創られた時、太陽と共に地球の原型が誕生しました。地球は太陽がないと、
活動できないように創られているのです。言いかえれば、人は太陽がないと生きて
いけないということなのです。
私は、今の科学技術で証明されている細かなことをここで述べることはしません。
それは、あらゆる分野の専門家の方々が説明できるでしょう。しかし、基本的な
仕組みだけは述べておこうと思います。
地球は自己修復能力というものを備えています。その力の根源が太陽なのです。
太陽がなければ、地球は自分の体を修復することが出来ません。
それと同様に、人も太陽がなければ、自分の体を癒し、修復する能力を得ることは
出来ないように出来ています。
人が生きていく上で、人工的に作られた光の中で生きる生き方を選んだ今の社会と、
自然の光の中で生きる生き方を選んだ昔とでは、大きく違いが出てきています。
光のエネルギーが与える力というものを、今一度考えるときが来ているのでないかと
思います。
火は自然の力で起こせる光、油で起こす光も自然の光、風で起こす光も自然の光、
水で起こす光も自然の光。しかし、人力で起こす光は自然の光ではないのです。
今、人間が作り上げた、太陽光発電、原子力発電、火力発電、風力発電、水力発電、
この人工的な光のエネルギーをどのように自然の力で起こすエネルギーにかえるの
かは、エネルギー自体の本来の姿を見直すことだと思います。どのようにすれば、
自然が起こす光だけで、生きていくことが出来るのか。
それは、多くの物を産み出す社会を見直し、必要最低限の物を産み出す社会にする。
それでは、人間の進化はどうなるのか。という疑問が出てくるかもしれませんが、
今の社会、つちかってきた人間の知恵が、必要最低限の物を産み出す社会に切り替える
試みをすれば、人間は更なる進化を遂げます。
これは、人間の新たなる知恵が試されるときが来ているのだと思って頂ければと思います。
日没とともに生きるとは、日が昇っている限られた範囲の中で活動をして、日が沈めば
家族の元に戻り、共に過ごし、眠りに就く。
この簡単なサイクルを今の社会がもし実行することが出来るのであれば、人間は、
更なる高みへ登ることが出来るのではないかと思います。

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